Sustainability

車両の改造・リニューアル

京王重機整備が改造・リニューアルを手掛けた車両たち(一例です)

京王電鉄 様

8000系中間運転台客室化改造工事

 
工事の概要
-さらにやさしい車両に「つながった」10両貫通編成-
京王電鉄8000系の10両編成はもともと6両編成と4両編成を連結して組成されておりましたが、2013年度から両編成の連結部にある運転台2ヶ所を撤去し客室化、10両貫通編成としました。これにより非常時におけるお客様の円滑な避難誘導と客室(座席を含む)定員増を実現しました。あわせて車内のリニューアルや床下機器の更新を実施、お客様にも地球にもこれまで以上にやさしい車両に生まれ変わりました。

 
施工の奥義
溶接強度や仕上がり寸法の精度などが大変シビアに求められる工事のため、例えば中間の運転台部分を撤去する前に、予め車内側から補強を入れておくことで車両構体のゆがみを発生させないようにするなど施工にあたっては細心の注意を払いました。また専門性の異なる複数の工事を同時かつ効率的に進めていくため、施主の京王電鉄様と常に連携させていただきながら、工程管理や資材調達を実施、さらに製缶・電気・内装など作業が多岐に亘るため、協力会社様との綿密な調整を図りました。

改造工程

先頭部構体切断
先頭部構体切断
車端構体取付(接合前)
車端構体取付(接合前)
車端構体取付(接合後)
車端構体取付(接合後)
完成(車外)
完成(車外)
完成(車内)
完成(車内)

高尾登山電鉄 様 (ケーブルカー)

ケーブルカー車体新造・組立工事
 
工事の概要
車体の新造にあたって、四季折々の高尾の豊かな自然を存分に楽しんでいただけるよう窓を可能な限り大きくしたほか、間接照明を採用することで明るく落ちついた雰囲気を演出しました。さらに車椅子スペースを設けるなど、すべてのお客様に楽しんでいただける車両を目指しました。
 
施工の奥義
お伺いしたお客様のニーズと車体の環境を擦り合わせてから設計・製作に取り掛かりました。また、ケーブルカーの傾斜した車体の製造中は、営業運転時と同じ傾斜にすることができないため、斜めになった車内での工事は不慣れでしたが、階段の傾斜角度の精度が出るよう特に注意を払いました。さらに車体各部の軽量化を徹底することで重量増加を抑え、地上設備の負担軽減を実現しています。
 

車体新造・組立工程

塗装準備
塗装準備
下地塗装
下地塗装
搬送作業
搬送作業
搬入作業
搬入作業
紅葉の中を走行するもみじ号
紅葉の中を走行するもみじ号

函館市企業局 様

2000形および3000形車体改良工事
 
工事の概要
運転台機器・客室内各設備の取外しおよび床部材の撤去後、台枠・構体骨組み・車体外板の劣化箇所や不安全箇所の点検をし、腐食箇所を中心に徹底した修繕を実施、床下関係では電線及び配管の引換えたほか機器の吊り金具を交換しました。また客室内については化粧板と腰掛モケットを張り替えたほか、クッション材で覆った手すりの増設により快適性と安全性を高めました。あわせて制御装置をVVVFインバータに更新することで車両全体の再生を図り、地球にもやさしい車両に生まれ変わりました。
 
施工の奥義
車体改良にあたって傷んだ部分の交換はもちろんのこと、道路等に撒かれる融雪剤による腐食対策として、部材のステンレス化や構造変更、錆変換剤の使用などを積極的に提案、施工メニューに反映させることで、雪が多い地域特性を踏まえた車体の長寿命化を図りました。

 

車体改良工程

車体改修場(北野事業所内)に搬入
車体改修場(北野事業所内)に搬入
台枠の修理
台枠の修理
車内(施工後)
車内(施工後)
運転台(施工後)
運転台(施工後)
搬入作業
搬入作業
函館市内を走行する3000形
函館市内を走行する3000形

伊予鉄道 様

京王3000系の転用改造
 
転用改造の概要
制御装置(VVVFインバータ化)、補助電源装置(SIV化)、空気圧縮機(交流化)等、主要機器を更新することで、メンテナンスの容易化と省電力化を、また、車椅子スペースおよび車内案内表示器の新設によりバリアフリー化を図りました。
 
施工の奥義
600Vと750Vの2種類の架線電圧への対応、電力使用量や改造コストを抑えつつ輸送力の増強(2→3両編成)を実現させるため、回生ブレーキを有効利用できる高性能なVVVFインバータ装置(ブレーキチョッパ装置付き)を搭載しました。組成両数が増えたにもかかわらず電力使用量が計画以上に削減されたほか、主要機器のメンテナンスが大幅に削減されました。
 

改造工程

元 京王3000系
元 京王3000系
北野事業所での改造作業
北野事業所での改造作業
床下機器更新
床下機器更新
搬送作業
搬送作業
搬入作業
搬入作業
営業運転中の3000系
営業運転中の3000系

アルピコ交通 様

東武鉄道様20000系の転用改造
 
転用改造の概要
車端客室部への運転台の新設、主要機器の更新(制御装置のVVVFインバータ化および補助電源装置のSIV化ほか)、ワンマン化、車内のリニューアル(化粧板・腰掛モケット・床材の張り替えほか)、バリアフリー化(車椅子スペースおよび車内案内表示器の新設)等、多岐に亘るメニューを実施いたしました。
 
施工の奥義
運転台の新設にあたっては、実際に乗務される方に模擬的に設置した運転席にお座りいただき、視認性や運転台機器の操作性をご確認いただいた上で、その検証結果を設計に反映させました。また正面デザインについては、お客様のご要望を踏まえ、大型窓を採用した斬新なものとすることで、開放感と新車であることのPRに大きく貢献しています。
 

改造工程

元 東武鉄道様20000系中間車
元 東武鉄道様20000系中間車
中間車の先頭車化
中間車の先頭車化
車内リニューアル(施工中)
車内リニューアル(施工中)
床下機器更新
床下機器更新
搬入作業
搬入作業
完成した20100形
完成した20100形

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